猫の食費はいくらかかる？キャットフード代やおやつ代の月間費用目安

猫を飼う際に気になるのが、毎月どれくらいの食費がかかるのかという点です。主食であるキャットフードから、おやつ代まで、猫の食事に関する費用は飼い主の大きな関心事といえるでしょう。

適切な予算を組むためには、平均的な支出額を把握しておくことが重要です。

キャットフードの月間平均費用

猫の主食となるキャットフードは、食費の中で最も大きな割合を占めます。一般社団法人ペットフード協会の調査によると、キャットフード代の月間平均支出額は約2,000円から4,400円程度です。

この費用の幅が広いのは、フードの種類によって価格帯が大きく異なるためです。一般的なドライフードであれば月1,000円程度で済む場合もありますが、プレミアムフードや療法食を選ぶと2倍から3倍の費用がかかることもあります。

ウェットフードは水分量が多く嗜好性が高い反面、ドライフードに比べて割高です。1日あたり200円から500円程度かかるため、ウェットフード中心の食事にすると月間コストは大幅に上昇します。

主食以外におやつを与える飼い主も多くいます。おやつの費用は種類や頻度によって変動しますが、一般的には月1,000円から2,000円程度が目安です。

近年人気のペースト状おやつは猫の食いつきが良い一方で、1本あたりの単価がやや高めです。毎日与える場合は月の支出が増える可能性があります。おやつの与えすぎは肥満の原因にもなるため、適量を守ることが大切です。

アニコム損害保険株式会社の調査によると、フードとおやつを合わせた平均支出額は月約4,400円となっています。

猫の食費は飼育スタイルによって大きく異なります。最も多い支出層は月5,000円から1万円の範囲で、全体の約27％を占めています。一方、月2万円以上かける飼い主も約7％おり、猫の健康状態や年齢に応じて高品質なフードを選ぶケースも少なくありません。

猫の食費は様々な要因によって変動します。猫の体重が重いほど必要なフード量が増えるため、当然ながら食費も上がります。一般的な成猫の1日の給餌量は60グラム程度ですが、大型の猫や活動量の多い猫ではそれ以上必要です。

また、子猫期や高齢期には特別な栄養配慮が必要なため、専用フードを選ぶことで費用が高くなる傾向があります。特に高齢猫では腎臓病などの疾患に対応した療法食が必要になることもあります。

購入場所も費用に影響します。ホームセンターやディスカウントストアは比較的安価ですが、近年はネット通販やドラッグストアで購入する飼い主が増えています。まとめ買いや定期購入を利用することで、コストを抑えることも可能です。

食費以外にもトイレ用品や医療費などがかかるため、猫を飼う際は長期的な費用計画を立てることが重要です。特に医療費は予測が難しく、急な出費に備えておく必要があります。

猫の食事は健康を左右する重要な要素です。価格だけでなく、原材料や栄養バランスも考慮しながら、愛猫に適したフードを選びましょう。